転職活動中、重視したポイントは「離職率が低く、幅広い年代の方が活躍している職場である」ことと、「対個人ではなく、対企業の営業にトライしてみたい」ということ。正直なところ、石英ガラスや半導体というものに対して、知識はゼロ。最先端技術というワードに魅力を感じた、というワケでもありませんでした。

そんな業界知識ゼロ・経験ゼロの状態で入社した僕ですが、当初から気を付けていたのは「お客様と初めて会った時の第一印象」。僕がどんな人間かまだ分からない状態だと、お客様の判断材料はそれしかありませんから。

それともう一つ、お客様になるべく質問を投げかけるように心がけています。自分ばかり喋るのではなく、お客様へ質問を重ねることで「どういった事を求めているのか」「何に困っているのか」を引き出せますし、プライベートの雑談をきっかけに信頼関係が生まれる事もあるので、お客様との対話はとても大事にしています。

良い提案をして「営業としての自分」が信頼されるのはもちろん、「個人」として信頼してもらえると、お客様から直接相談をいただいたり、あるいは他のお客様を紹介していただいたり、繋がりが広がった、という事例もありますね。

この仕事の特徴は「多数のお客様と短期間でのお付き合い」ではなく「1社1社と長く密なお付き合い」ができるというところだと思います。

お客様の業界も幅広く、大手メーカー様や大学の先生、研究者として有名な方など様々です。そんな方から頼られるのは、やはり嬉しいですし、やりがいですね。時には「英興株式会社の山崎さん」ではなく「山崎さん」と、会社の名前よりまず自分の名前で呼んでもらえたり…個人レベルで信頼していただける、そんな喜びも感じられる仕事だと思います。

そして、技術の最前線に立つお客様とお付き合いするからには、僕たちも常に勉強し続けなければなりません。最先端技術が社会や経済にどう影響するのか、そして、今後どのような技術が生まれてくるのか…お客様のそばで、時代の進化に出会える、そんなワクワク感も、この仕事の魅力だと思います。

入社3年目だった頃の話なんですが、あるお客様から発注があって、色々とトラブルが重なって半年も納期が遅れてしまった事があったんです。それで、ようやく納品できたと思ったのに、それが不良品で…。当然、とてつもなく叱られました。なんとかしないと！という一心で、仕入れ先を変更したり、やりくりして最終的にはなんとか完成品を持って行けたんです。
でも、こんな事があったら普通「もう英興株式会社に注文するのはやめよう」ってなりますよね。なのに、そのお客様は僕が必死に動いていた姿勢を見てくださっていたのか、その後も相談をどんどん持ち掛けてくれたんです。「あの時はよく動いてくれたね」と、今では笑い話になっています(笑)

そんな経験から、僕は「ピンチの時も行動することで、新たなチャンスが転がってくる」という事を勉強できたと思います。

上記で話したエピソードにもあったように、この仕事では「行動力」や「自主性」といった積極的な姿勢が必要になると思います。

既にある商品や製図を売る、というより「お客様の要望・イメージを形にする」仕事なので、会話を通してお客様の要望を引き出し、それを実現するための提案をする。「売る」より「考える」ことにフォーカスしたい人に向いている仕事です。

また、お客様とは長いお付き合いになる事が多いため、信頼関係の構築も重要になります。そのため「提案」と同時に「自分」を売り込み、お客様とじっくり向き合いたいという方にもピッタリです。

もちろん、最初はマンツーマンで業界の知識や専門用語など基礎から教えますし、いきなり1人でお客様のところへ行かせることもありません。知識や経験を積むのは入社してからも良いので、それよりも「会話が好き！」「自分らしさの出せる仕事がしたい」といった積極性を重視したいと思います。

石英ガラスや半導体と聞くと、どうしても「理系出身じゃないと難しそう…」と思いますよね。ですが、僕はバリバリの文系出身。何の知識もない状態から入社して、今では主任として新人を教える立場になりました。

もちろん、入社当初は分からない事だらけで、先輩や上司に同行しても、何を話しているのかさっぱりでした。少しでも早く会社の役に立てるよう先輩や上司に質問しましたし、入社4年目までは同期より売上が伸びなくて悔しい思いをした事もあります。

ですが、振り返ってみると新人時代に売上より知識・経験を蓄える事に集中していたからこそ、今の自分があるのではないかと思います。

新たな仲間となってくれる方も、知識面の心配は全く必要ありません。それよりも、前向きに学ぶ姿勢をお持ちの方と一緒に働きたいと思っています。